NASAにて スイス発ソーラーパワーの飛行機
先週末、スイスの政府関係のお友達がNASA Moffet Airfieldsで開かれたスペシャルイベントに招待してくれました。
スイス発、ソーラーパワーの飛行機に関わるプロジェクト。今回サンフランシスコを起点に、アメリカ大陸を横断する企画です。
当日は、前もって乗っていく車をRegisterしたりと、NASAならではの厳しいセキュリティーチェック(?)で、ちょっとどきどきでした。
ソーラパワーで飛ぶ飛行機。
パイロットの方達のお話は大変興味深く、このプロジェクトが商業目的から始まったのではなく、人間のパイオニアー精神から始まっているという所に、大変共感を得ました。
勿論、ソーラパワーで飛ぶ飛行機ということは、限られたパワーを如何に有効的に使うか?という事が技術的なチャレンジになります。その為に作られたこの機体、翼の部分をのぞいた真ん中のボディーの部分は、私の体重よりも軽くできています。
そして、ソーラーパネル自体が翼の一部。
テクノロジー面のチャレンジもですが、パイロットの方達にも様々なチャレンジが、、、例えば、非常に高度の中を飛ぶと機内の中はマイナスの世界になる事や、彼らのチャレンジである飛行時間の延長には24時間以上一人で飛行できるパイロットが必要になります。コクピットにはひと独りが乗れるだけ、その為には、精神的な強さ、肉体的な強さが求められます。。。例えば、どうやって睡眠を取るか、、とか。会場のゲストからの質問で、「最長飛行時間のゴールは?」というものがありましたが、例え技術的に1週間飛ぶ事ができても、その1週間を一人のパイロットがこなす為には様々な課題とチャレンジがある訳です。
こちらのリンクでサンフランシスコ上空で飛行するとてもinspiringなビデオが見れます
SOLAR IMPULSE - AROUND THE WORLD IN A SOLAR AIRPLANE.
パイロットの方達とのQ&Aセッションでは、「このソーラーパワーというアイデアをジャンボに使えるのかどうか?」という質問がありましたが、ソーラーパワーで飛ぶという事は、それに見合った環境づくりをするのが必要だ、、、つまり、ジャンボという巨大な乗り物をソーラーパワーで動かそうという思考自体が、ちょっと違っていて、ソーラーパワーで作り出せるエネルギーで何を動かせるか?どれだけの重さと、どれだけの距離を移動できるか?という所から考えなくては行けないとの事。
そして、これは、飛行機とは直接関係のない事ですが、「今、人はパイオニア精神よりも、例え苦痛であったり、何かがおかしくても、その傷みと生きる事を学んでそう生きる道をとっている。私達は、もっと、勇気を持って変化していく事、新しい何かを作り発見する事にもっと努力し続けていかなくてはならない、、、」とのお話にジーンと来てしまいました。
今の子供達にとって、こうした人達の話や経験に触れる事がきっととても大切なのだろうと思います。
もっと、プロジェクトの内容を知ってみたい方は下記のリンクから
SolarImpulse
http://www.solarimpulse.com/